イントロダクション/INTRODUCTION

今度こそ多田は、はっきりと言うことができる。 幸福は再生する、と。 形を変え、さまざまな姿で、 それを求めるひとたちのところへ何度でも、そっと訪れてくるのだ。 (小説「まほろ駅前多田便利軒」より)

INTRODUCTION

まほろ市内でお困りの節は、アフターケアも万全の多田便利軒へ バツイチ男二人の、痛快で、やがて熱く胸に迫る便利屋物語

  • INTRODUCTION : 01
    人気シリーズ、まほろ駅前多田便利軒
    人気シリーズ、まほろ駅前多田便利軒
    50万部を超える三浦しをんのベストセラー小説「まほろ駅前多田便利軒」。第135回直木賞を受賞し、その後、外伝「まほろ駅前番外地」が刊行された。現在は週刊文春で続編「まほろ駅前狂騒曲」が連載中の人気シリーズだ。まほろ市で便利屋を営む多田啓介に瑛太、多田のもとに突如、居候を始めた行天春彦に松田龍平。名実共にトップランナーの二人を主演に迎え、まほろファン待望の映画化となる。
  • INTRODUCTION : 02
    二人が暮らした、まほろ駅前多田便利軒
    二人が暮らした、まほろ駅前多田便利軒
    便利屋主人の多田啓介は、何をするにしても慎重派のしっかり者。淡々と確実に仕事をこなす一方で、産まれて間もない息子を死なせてしまい妻と別れた過去を持つ。そんな多田のもとに転がり込んで来た同級生の行天春彦は、黒いロングコートに健康サンダルという奇妙な出で立ち。謎に満ち、飄々としていて全くつかみどころがない。一晩だけのはずだった水と油のような二人の共同生活は、どこまでも続いて行く……。つかず離れずの同級生以上親友未満。共にバツイチの30代。二人の軽快な掛け合いや押し問答と痛快なコンビプレー。やがて発展して行く友情関係を見ているだけで、ほっこりと心が温まる新たなバディ映画がここに誕生した。
  • INTRODUCTION : 03
    人と人が触れ合う、まほろ駅前多田便利軒
    人と人が触れ合う、まほろ駅前多田便利軒
    多田便利軒に訪れる依頼人は、まほろ市に住むくせ者たち。なんだかんだと彼らを放っとけない優しい二人は、他人の人生に深く入り込んで行く。人と人との関係性が日に日に薄くなりつつある現代に、多田便利軒の二人は“彼らなりに”依頼を解決し、本当に大切なことは何かという問いを投げかける。随所に存在し続ける、危うい子供たちや複雑な家族関係の親子の存在も、本作の持つ一つの同時代的なテーマを体現する。
  • INTRODUCTION : 04
    明日、何かが変わる、まほろ駅前多田便利軒
    明日、何かが変わる、まほろ駅前多田便利軒
    行天は言う。「でもね、俺は知りたいんだ。人はどこまでやり直せるのか」。多田は言う。「自分には与えられなかったものを、新しく誰かに与えることはできるんだ」。共に暗い過去を抱える二人は、人と出会い、寄り添いながら生きて行くことで希望を見出そうとする。そして物語のラストで一歩踏み出すことができた多田と行天は、幸福が再生し続けることを、映画を見る人々に信じさせる。本作は普遍的なテーマを描く物語であり、わたしたちのための物語である。2011年GW、本作を見るすべての人々は、多田と行天の一年間を共に旅し、幸せや希望の存在を感じることができるだろう。